研究内容

 研究を通して、「機械工学関係の人材を育成すること」「社会に貢献すること」「探究心を満たすこと」をモットーとして以下の研究を行っています。


応力解析と最適材料設計に関する研究

 人間がストレスを感じるように、材料にもストレス(応力)が存在します。大きなストレスは、構造物の破壊や機能低下の原因となるため、その評価と対策が重要です。そこで、材料に生じるストレスを、数理解析手法や数値解析的手法を応用し、予測する方法を研究しています。特に、温度差に起因して発生するストレス「熱応力」を研究対象としています。
    

 自動車などの機械構造物から電化製品にいたるまで、これらのモノが所要の機能を果たすためには、適切な設計(材料/構造/機能設計など)が必須です。近年では、従来からの設計目標に加え、リサイクル性や自然環境との調和性などが求められています。そこで、これらの制約条件を満たす最適な材料設計を探求するための研究をしています。



   
環境に優しい材料グリーンコンポジットに関する研究

 石油由来の汎用プラスチックの代替として、植物から取出したデンプンを原料とするポリ乳酸(PLA)樹脂が注目されています。しかし、PLA樹脂の強度は、汎用プラスチックと比べて劣るため、PLA樹脂を天然繊維で強化した複合材料「グリーンコンポジット」の研究が勢力的に行われています。
 北上川周辺は、日本有数のヨシの産地であることから、ヨシ繊維に着目したグリーンコンポジットの研究をしています。

ヨシ繊維を用いたコンポジット
ヨシの茎












フルカラー3次元プリンターの活用

 東北地区の私立大学では唯一、Zpriter(フルカラー3次元プリンター)を導入しています。パソコン上で表現した3次元モデルを、実際に造形してくれる優れものであり、ものづくり教育を充実させるためのツールとして活用しています。
 このフルカラー3次元プリンターを有効に活用して、さまざまなプロジェクトに取組んでいます。

現在進行中のプロジェクト
・石巻市沿岸部の復元立体模型(経営学部、益満先生との共同プロジェクト)
・3次元プリンターを活用した教材開発

石巻沿岸部の復元(震災前)模型
講義用モデル(3次元CAD)














  last update: 2013.02.28